なみうちぎわ

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【バーチャルYouTuber】解説・VTuberが抱える弱点とは

前置き

こんにちは、白波です。アオでも良いです、好きに呼んでください。


前回の記事(下記リンク参照)にてVTuberのデメリット」についても触れてほしいというコメントをいただきまして、今回の記事を書く運びとなりました。
(we様、ご意見ありがとうございます)

ao-shiranami.hatenablog.com

 

僕自身はVTuberが好きで仕方がないので、VTuberに対するアンチ記事とか、ネガティブなイメージを植え付けたいとかそういう意図の記事ではありません。あくまで、VTuberに対する理解を深めるためのものだと思っていただけますと幸いです。ちなみに僕の弱点は朝起きれないことです。

 

この記事では、デメリット…というと少し小難しくなりそうだなと思ったので、VTuberの弱点」という形で紹介させていただきます。相変わらず素人の主観ですので、ワザップの攻略投稿を見るくらいの気持ちでご覧ください。それでは、行ってみ

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結論

結論から言うと、VTuberには大きく分けて5つの弱点があると自分は考えています。そのまま特徴と言い換えてもらって構いません。

 

その5つとは、

  • あくまで「キャラクター」
  • 限定される活動領域
  • 魂の存在
  • 求められる高い更新頻度
  • 収益の創出が難しい

の以上5つとなります。

 

…何か見覚え、ありませんか?
そう、これらの弱点には、前回の記事で紹介した5つの「すごいところ」の裏返しになっているものがあるのです。(そうでないものもありますが)

 

それでは、それぞれについて1つずつ解説していきたいと

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5つの弱点

【1】あくまでキャラクター

生まれ持つスキャンダルの可能性

はじめに、皆さんは某D社のDランドにおいて「キャラクターの中の人がお客に姿を見せている場面」って想像できますか?

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…まず、あり得ませんね。何故なら、客(ユーザ)が抱いているキャラクターのイメージを大きく損なうからです。簡単に言うならば「夢を壊す」行為であり、転じてそのコンテンツへの失望(=離脱)に繋がる故に、某Dランドのみならず、全ての着ぐるみキャラクターは中の人の姿を隠し通そうとしています。

 

そしてこれは、バーチャルYouTuberにおいても同じことが言えます。前回の記事でも触れましたが、バーチャルYouTuberとは「キャラクター」です。

 

彼女はまるで生きているかのように動き、喋るキャラクターであり、同時にYouTuberです。そう、バーチャルYouTuberとは「動画の配信を行うキャラクター」のことを指す言葉です。

 

そう、バーチャルYouTuberにも「中の人」、巷では「魂」と呼ばれる存在が必ずいます。中の人が表に出ることが基本無いことも、着ぐるみと共通しています。そして、中の人が明かされた際に起こる事象――「ユーザが抱いているキャラクターのイメージが大きく損なわれる」という点も、共通していると言えるでしょう。

 

これがバーチャルYouTuberがキャラクターであるが故の、生まれた時から持つ最大の弱点。つまり「中の人が特定される」というスキャンダルが起こる可能性があることです。

 

中の人が存在していて、その存在がキャラクターとして振る舞う形で活動する以上、この弱点はほぼ全てのバーチャルYouTuberに当てはまるものと言えます。人間が脳と心臓という弱点を生まれ持つように、VTuberもこの弱点を生まれ持つのです。恐ろしいねぇ…。

 

そして厄介なことに、この弱点を常に突こうとする人々も大勢います。悪意からのものもあれば、単純な知的好奇心から知りたいと思う人もいるでしょう。現に、Google検索のサジェストにもかなりの上位結果として関連ワードが登場しています。

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不特定多数の人間によって今や容易に個人情報を暴かれるこのインターネット社会。そして悪意や利己心から「VTuberの中の人」をまるで暴いたかのように、動画やブログでひけらかす人間たち…。VTuberを陥れようとする人間は、残念ながら少なくありません。

 

詳しくは触れませんが、放送中の事故から中の人の姿が映ってしまったVTuberの方もいました。直後に迅速な事態解決を行われたので、今はそんなことがあったのか分からない程ではありますが、今でも尚、悪意をもってその際の画像を持ち出すような人間もいます。

 

VTuber、そしてVTuberを運営する事務所や会社にとって、この問題をいかにケアしていくかは避けて通れない箇所であると断言できるでしょう。最悪、VTuberの引退(=VTuberとしての死)も考えられます。故に、企業の力で守ってあげてください、本当にお願いします。

 

ちなみに、この弱点を持たないVTuberもいます。
最初から中の人を明かしている、あるいはそれに準ずる程、中の人が分かりやすいVTuberの方です。センシティブな事象なのであえて言及はしませんが。かに座!

 

キャラクターとして生きる運命《さだめ》

バーチャルYouTuberとは「生きているキャラクター」であり、ユーザーはそのキャラクターを見に来ている「観客」です。何度目の説明になるのか分からないこの長点ですが、裏を返せば制限の1つでもあるのです。

 

そう、VTuberはそれぞれのキャラクター像から大きく逸脱するような行為が出来ません。正確には「ユーザーの納得感を伴わない行動が出来ない」のです。

 

極端な例で言えば、中の人の「顔出し」です。多くのユーザーがVTuberに望んでいるのはキャラクターであり、そのキャラクター観を根底から覆すような行為は多くの反感を伴うでしょう。

 

あるいは「不自然さ」、これも忌避するユーザーは多いはずです。そもそもVTuberはその生々しさが大きな特徴の1つであるからして、明らかな「やらされてる感」がにじみでていては魅力も半減です。死んでいるように生きたくないのです。

 

そう、一度キャラクターとして生を受けたのであれば、キャラクターが死ぬまで「キャラクター」でなければいけないのです。それがバーチャルYouTuberバーチャルYouTuberたらしめる「生きているキャラクター」という長所が持つデメリット…と言えるでしょう。

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まあ、この点に関してはそこまで重く受け止めている人は少ないと思います。何故ならだいたいのVTuberさんはかなり自然体で、中の人(魂)が透けて見えるくらいですから。ただ自然に話し、配信しているだけなので、そんなに重いことではなかったりします。そしてそれこそが魅力の1つであると、先週購入したファミ通の特集でも記載されてました。

 

また、キャラクター性を覆すような行為でも、そこにユーザーの納得感が伴えばなんら問題はありません。あくまでユーザーのキャラクター観が崩れなければ良いだけなので、納得のいく説明さえ出来れば何をしたって構わないのです。自分のえっちなイラストを要求しだしても、そういうキャラ付けであれば問題ないですし、対戦相手に暴言を吐いてしまっても可愛ければ許されるのです。しなばもろともじゃー!

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「生きているキャラクター」であるが故に、そのメリットとデメリットを両方享受するコンテンツ、それがバーチャルYouTuberなのです。生きることがそう背負いし罰とまでは言いませんが、生きていることは決して良いことだけではないのです。人生と同じですね。

【2】限定される活動領域

動画配信サイトとTwitterの中で

2018年6月現在、キズナアイちゃんや電脳少女シロさんが、バーチャルYouTuberとしては快挙となる「地上波番組への出演」を果たしました!すごい!!!!

www.bs4.jp

電脳少女シロ、マツコ・デラックスと共演 今晩19日0時50分からテレ東「マツコ監禁」に出演 – PANORA

 

ごほん。バーチャルYouTuberはその名の通り「Youtube」などの動画配信サイトを活動の中心としています。昨今では「SHOWROOM」「Mirrativ」「OPENREC.tv」など、配信を行うサイトの種類も多岐にわたり、各サイトの公式配信者となるVtuberも現れるようになりましたBAN'sの方々を公式として迎える各サイトさん勇気の塊かよ

 

…しかし、そこなのです。そこが活動の中心であり、そこが活動の領域なのです。現在ほとんどのバーチャルYouTuberは、動画や生放送を配信する動画配信サイトと、その告知と交流を行うSNSTwitterが中心)でしかその姿を見ることが出来ないのです。

 

勿論、それにも例外はあります。先述した地上波への進出を果たした場合や、アニメやゲームへの出演、最近ではコンプティーク(買いました)週刊ファミ通(買いました)などの雑誌の特集など、動画配信サイトやTwitter以外でVTuberの姿を見る機会が増えてきました。ですが、それはあくまで一部、それも人気のある方々だけなのが実情です。

 

それはともかくとして「週刊ファミ通2018年6月14日号」はVTuberを始めて知る際の教材としてはハイパー分かりやすかったのでオススメです。

www.famitsu.com

 

閑話休題私は、より多くの視聴者(ユーザー)を得る、ひいてはバーチャルYouTuberVTuber業界のさらなる発展の為には、この弱点を克服していくほかないと考えています。地上波におけるVTuberの為のVTuberだけの番組や、もっと多くのPR案件への起用…。出来ることはありますし、現状が切迫しているわけではないのですが、私自身としては更に多くの場面でVTuberの姿を見れる世界の到来を願っています。とりあえず自分はマーケティングの勉強を始めました、いつの日かマーケ担当になる日を夢見て…。

 

会いに行けるVTuberの時代

もう数年前のことになります。「会いに行けるアイドル」として一世を風靡したアイドルグループがいました。ていうか今もいますし、今でも会いに行けますが。

 

さて、バーチャルYouTuberは生きているキャラクターですが、キャラクターは所詮画面の奥の存在。直接話すことなんて出来ませんし、ましてや会いに行くなんて…

 

出来るんだなこれが

 

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前回の記事でも紹介した「VRChat」ですが、これを使えばVTuberの方とVR世界の中で会い、コミュニケーションをとることが出来るのです。ただし、相手も1人のユーザーなのでいつ出会えるかは分かりませんし、必ず出会えるとは限りませんが。

 

VRChat自体は他のサイトでも数多く取り上げられていて、かつそちらの方が詳細にまとめられていると思うのであえて言及は致しませんが、VR(バーチャル・リアリティ)な世界がより浸透していけば、バーチャルYouTuberももっと身近な存在になっていくのではないかと思います。

 

※参考動画

youtu.be

 

他にも、誰でも簡単にVR上のチャットルームを作成出来るサービス「cluster.」を介してVTuberVR上での生配信を行うなど、VRバーチャルYouTuberの関係値は深まっていく一方です。今後、世界にVRが広まれば広まるほど、VTuberの活躍の場も広がっていく…そんな未来があるのかも知れません。

 

※参考動画(なぜか動画形式で貼れませんでした)

youtu.be

 

最後にこのようなVR(バーチャル・リアリティ)やVTuberに関するニュースに関しては、VRニュースサイト「PANORA」が、業界でも随一であると思いますので、最新のVRニュース・VTuberニュースを追われたい方は要チェックです。僕も毎日見てます。別にお金とか貰ってるわけではなくあくまで自分の所感です。許して。

【3】魂の存在

魂が肉体を動かす

センシティブな話題なので、公言するのも憚られるのですが、バーチャルYouTuberにはそのキャラクターという肉体を動かす「魂」が必要です。言ってしまえば、着ぐるみと同じ「中の人」が絶対的に不可欠なのです。

 

そう、バーチャルYouTuberは魂を担当する一個人に依存したコンテンツなのです。言うなれば、魂の担当者(中の人)がいなければ成り立たない存在ということです。

 

※画像は前回の記事の流用です。

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他の媒体のサブカルチャー、例えばアニメやゲームであれば、特定の人物が絶対的に不可欠ということはありません。各々に役割があり、どの役割の人物が突如喪失したとしても最悪なんとかなります(例外もありますが)

 

しかしバーチャルYouTuberの場合はそうはいきません。魂担当者がいなくなれば、そのバーチャルYouTuberは動くことも話すことも出来なくなり、生きているキャラクターではない「死んだキャラクター」となってしまいます。

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VTuberは小説や漫画などの、特定の一個人に依存したコンテンツと同じく、長い年月で見れば安定性に欠けるコンテンツと言えます。極端な話、魂担当の方が事故や病気でVTuberを続けられなくなってしまえば、そこでコンテンツが終わってしまうのですから。

 

しかし残念ながら、この弱点については克服のしようがありません魂(中の人)という特定の一個人に依存するコンテンツであるからこそ、バーチャルYouTuberは「生きている」のですから。それに、人間は死を克服するのにはまだ時間が必要です。まぁ僕は将来的に自分の精神をネットワーク上に移して永遠に生き続ける予定ですが…

 

生と死という概念があるからこそ、バーチャルYouTuberは魅力あるコンテンツなのです。不完全だからこそ…なんか名言っぽくなってきたのでここでやめにします。

双方向コミュニケーションの弊害

また前回の記事の話をするのですが、VTuberのすごいところの1つとして、双方向のコミュニケーションが取れることを挙げました。

つまりバーチャルYouTuberとは「ユーザーとコンテンツが高頻度で反応しあえる二次元コンテンツ」なのです。

 

そう、バーチャルYouTuberはユーザーに対して反応することが出来るのです。言い換えれば、ユーザーと向き合うのはバーチャルYouTuber自身ということになります。即ち、ファンの声に晒されるのは常にバーチャルYouTuber本人であり、ポジティブな意見もネガティブな意見も正面から向き合わなければなりません。

 

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視聴者の応援に応じるのもVTuber本人ですし、放送事故や、不適切な言動があった場合に謝らなければならないのも、当然ながらVTuber本人です。自分が作り出したコンテンツに対するネガティブな意見を直視するのは凄まじく心が擦り減るものですし、VTuberの場合は実質的に自分への評価でもありますからなおさらです。僕も毎日吐きそうになってます。

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更にVTuberならではの問題(?)としては、TwitterやPixivで自らについてエゴサーチをしている際に、自らを題材とした教育によろしくない画像…ありていに言えば自分を題材にしたえっちなイラストを目にしてしまう可能性もあります。これを好意的に受け止める人もいれば、どうしても厳しい…という人もいるでしょう。

 

VTuberを長く続けていくには、このようなことと付き合っていくだけのメンタルが求められます。双方向コミュニケーションはバーチャルYouTuberを構成するとても大きな要素でありますが、このような弊害も同時に持ち合わせているのです。

 

バーチャルYouTuberはキャラクターですが、その魂(中)は人間です。魂はVTuberの急所、そこを傷つけようとしてはいけませんし、庇護されて然るべしです。マナーやリテラシー(古風な言い方をするならばネチケット)には常に気を付けておきましょう。特にイラスト投稿用のハッシュタグでR-18イラストを投げようとしてる人は要注意です!!!!!!

【4】求められる高い更新頻度

毎週投稿はアタリマエ?

最早上の2行だけで説明が終わっていますね、はい。

 

バーチャルYouTuberの特徴の一つとして「最速の更新頻度」と説明しましたが、それの裏返しです。コンテンツ全体で更新頻度が高いのが当然になっていて、高い更新頻度を求めるユーザーが多い傾向にあるかと思われます。(統計をとったわけではないですが)

 

最速で言えば、前回の記事でも紹介させていただいた、毎日投稿を宣言・実行されている「電脳少女シロ」さんが有名ですね。また、昨今はグループ型VTuberの興隆により「グループに所属するVTuberのうち誰かが毎日必ず配信している」という形式も最速レベルの更新と言えます。代表格がにじさんじアイドル部でしょうか。※ほかにもたくさんあります。マリリス組の裕子お姉さんはいいぞ

 

※動画投稿日に注目 シロちゃんの動画はためになるなぁ

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これも統計をとったわけではないので、体感ベースの話になるのですが、大体のVTuberの方は週1程度のペースで、更新や配信をされている印象です。また最近では毎週〇曜日の〇時から~といった、定期的な生配信をされる方もちらほらお見掛けします。

 

弱点…というには微妙な点かも知れませんが、コンテンツ自体に「更新頻度が高い」という特徴がある故に、裏を返せば…という形として紹介させていただきました。ですがどちらかというと運用コストの話にもなってくるうえ、詳しく把握できてない為、これ以上の言及は避けたいと思います。ご了承ください。

 

とはいえ毎週更新しないといけないというわけでもなく、事実毎週更新していないですが大人気な方もいますので、重大な弱点ではないと自分は考えています。少なくとも、次に紹介する弱点に比べれば些細なことでしょう。

【5】収益の創出が難しい

はじめに

お待たせしました。本記事の最も重要な部分にして、最もウェイト比が高い部分の解説を始めたいと思います。が、その前に、この部分の解説だけ以下の3段階に分けさせていただきます。その3段階とは

  1. 何故収益を創出する必要があるのか
  2. 何故収益の創出が難しいのか
  3. 収益の創出には何が必要なのか

となります。これまでのふざけた見出し名ではなく、前提から一つずつ解説していく形とさせてもらいたいのです。ご了承ください。

 

何故収益を創出する必要があるのか

皆さんにとって「バーチャルYouTuber」とは一体何ですか?
趣味、研究対象、異文化…。答えは千差万別でしょう。

 

では、バーチャルYouTuberにとって「バーチャルYouTuber」とは何でしょうか。これにも様々な答えがあると思いますが、おそらく「仕事」あるいは「本業」であると答えられる人は少ないのではないかと考えています。

 

そう、2018年6月現在、大半のバーチャルYouTuberにとって、バーチャルYouTuberは仕事でも本業でもありません。言い換えるならば「バーチャルYouTuberで暮らしていけるほど稼いでいる人は少ない」ということです。

 

勿論、それは悪いことではないですし、自分も貶める意図で書いているわけではありません。VTuberVTuberで稼がなくてはならないわけではありませんし、それを強制することは誰にも出来ません。当然、それを否定することも。

 

しかし、自分はバーチャルYouTuberが職業として成立するようになれれば良いな、と考えています。もっと平たく言えば「バーチャルYouTuber業界でもっとお金が回るようになってもらいたい」のです。

 

ソースはあやふやですが、国内のYouTuber市場は2018年で300億の規模に達すると言われています。では他の業界の規模はどれくらいになるでしょうか?

 

例えば国内家庭用ゲーム市場。
2017年は3917億円の市場規模であると、ファミ通が発表しています。

www.famitsu.com

 

また『ファミ通ゲーム白書2017』によれば、2016年の国内ゲーム市場は過去最高の1兆3800億円規模であると発表されていて、日本のオタク文化を支えるコンテンツとしては最大級の市場規模となっています。

 

そう、国内向けYouTuber市場は、ゲーム市場と比べればまだまだ小さな市場と言えます。ここに関しては深く突っ込むと間違いが多すぎて本職の方に怒られてしまう為もう口を噤みますが、VTuber市場にはまだ多くのお金が回る余地があるのではないかと考えています。

 

では何故に市場にお金が回ったほうが良いのでしょうか。単純な話ですが、お金が回ったほうが市場が大きくなり、業界も大きくなっていくからです。1億円規模の市場と100億円規模の市場では、回っているお金も携わっている人の数も変わってきますし、より多くの企業の注目を引く(あるいは多くの企業が携わる)ことになるからです。

 

故に、バーチャルYouTuber業界にもっとお金が回ってほしいのです。
個々のバーチャルYouTuberにユーザーからもっとお金が入り、それを還元する形でバーチャルYouTuberからユーザーに新たな価値が提供されていく、そんな世界の実現。その第一歩として、バーチャルYouTuberがもっと収益をあげられるようになってほしいのです。

 

言うなれば業界の成長の為、あるいはバーチャルYouTuberという文化の発展の為…とまぁそんなところです。経済については素人どころか無知同然の私の考えですので、もし間違っていたら指摘してください。

 

ということで、私はバーチャルYouTuberがより多くの収益を創出できるようになっていく必要があると考えています。もっと単純な理由として「こんな神コンテンツ作ってる人たちにもっとお金が回るようになってもらいたい」という気持ちもありますが。

 

では、次の解説に移ります。

 

何故収益の創出が難しいのか

簡単に言えば、何故バーチャルYouTuberは儲からないのか、です。そもそも儲けようとしてバーチャルYouTuberを始めている方はあまりいらっしゃらないとは思いますが、それでも「儲からないこと」について説明することに意味があるので説明を断行します。許して。

 

そもそもの話、バーチャルYouTuberってどれくらい儲かるのか、ご存じの方は少ないでしょう。まぁ僕も知らないのですが。知らないなりに調べる方法もありましたので、さらっとだけ触れます。

 

「YouTuber 広告収入」で検索すると、YouTuberから得られる広告収入についてだいたいの目算を出すことができるサイトが出てくるので、そこで各VTuberを設定して計算してみると、おおよその値が出せます。すぐ出せる数字であり、あまり大きな声で話したくない話題なので各々で出していただきたいのですが、20万人前後の登録者がいる方でだいたい月収60万前後…らしいそうです。

 

広告収入で60万、定期的に開催する生配信でもらえる「投げ銭」も含めば、それなりになるのでは?と思われる方もいるかと思います。しかしこれは登録者数が20万人前後を超えている場合の話です。6月現在約3000人いるというVTuberのうち、0.3%の人だけが、これ以上の金額を稼げているのです。VTuberを始めるのにかかる初期コストを考えれば、安定した収入とするのには時間も人気も必要でしょう。

 

さて、では何故収益があがらないのでしょうか。当然ケースバイケースなのですが、端的に言えばバーチャルYouTuberに対して「対価を払える機会」が少ないので、収益をあげるのが難しいのではないでしょうか。

 

投げ銭でお金を払えるんだが?節穴か?」と思われましたか?
これも説明するのに自信がなくなる話なのですが、自分は投げ銭は対価を求める行為でない以上、売買ではないと考えています。

 

買うという行為は「相手が持つ価値(品物・権利)に、対価を支払うことで、それを引き換えること」であり、売るはその逆です。しかし投げ銭は、あくまで配信者への「支援」であって、明確に何かを求めて行うものではないと言えます(投げ銭という対価を支払うことで、名前を呼んでもらったり感謝されるという見返りがあることもありますが)

 

故に投げ銭は厳密に対価を払える機会ではなく、また投げ銭から経済が活発化するとは少し考えにくいと思っています。単純な話、見返りが必ずあるわけでもないものに対してお金を払う人は少ないのです。勿論、投げ銭をされる方を否定しているわけではありませんし、支援という形で応援されることは非常に尊き行いだと思っています。

 

つまるところ私、バーチャルYouTuberの方にお金を払い、対価として何かを頂く…という構図が、現状成り立つ場面が少ないのではないか、と考えています。そもそも、VTuberというコンテンツを楽しむのにユーザーは基本お金を払う必要はありません。バーチャルYouTuberの主なコンテンツとも言える動画や生配信は、基本無料で観れるのですから、お金を払う機会はVTuber側が用意しなければ存在すらしないとも言えます。

 

では、具体的にどうすれば良いのか、何が必要なのか。
私はこの業界の人間でもないただの外野ですので、実際の事象について触れるだけに留めさせていただきますが、ご紹介します。

 

収益の創出には何が必要なのか

 問題は「VTuberに対価を払う機会が少ない」ことであれば、解決策は単純に「VTuberに対価を払う機会を増やす」ことです。つまり、VTuber側が用意した何かの「価値を売る」機会に対し、ユーザーがお金を払う場面を増やすということです。

 

では実際にはどういう機会があるのでしょうか。一部を例にご紹介します。

 

①音声・動画コンテンツの販売

BOOTH』や『pixivFANBOX』などのサイトで、一定の金額を対価として音声や動画コンテンツの販売を行っているVTuberの方がいます。簡単な話、ボイス販売です。ボイスという価値に対して対価を支払う行為にあたりますので、ユーザーからVTuber側にお金が流れますし、その敷居は投げ銭よりも低いと思います(確定的な対価がある為)

 

VTuberは何よりも声(あるいはセリフ)がコンテンツの主軸となっているので、ユーザーからしてもその価値の魅力は高く、購入を検討されるユーザーは多いと思われます(あくまで推測です)

 

②グッズ販売

一部の知名度も人気も高い方々は、自らをモチーフとしたグッズの販売をされています。これに関しては心当たりが多い方もいるのではないでしょうか。最近で言えば、大手コンビニエンスストア「ローソン」とコラボレーションしたキズナアイちゃんのグッズや、にじさんじ所属VTuberの方々がプライズ景品として登場するなどが例にあげられます。僕も買いました。

www.lawson.co.jp

 

また、このように企業からの販売でなくとも、VTuberの方々が個人で作成したグッズや書籍を購入することも、対価を支払う機会となり得ると思います。つい先日開催された、バーチャルYouTuberのオンリー同人イベント『Youに夢中!』でも、VTuberの方々が自身で書かれた同人誌やグッズを販売されているサークルがありました。あくまで同人活動の一環、という形ではありますが、一例としてご紹介させていただきます。いっぱい買えて楽しかった。

vtuber.doujin-event.com

 

③その他・まとめ

VTuberの方々が掲載された雑誌の購入、VTuberの方々が実施されたリアルイベントへの参加、VTuberの方々が書かれた新書(『マッハ新書』などのサービスを利用して)の購入など、実は結構ありました。

 

ですが、これら全てが、全てのVTuberが出来るとは限りません。当然ながら色々な条件にも左右されますし、そもそもこのような売買を行わない方もいます。それを否定する気はありませんし、それでも良いと思います。VTuberは自由です。

 

以上、私がこの項目で述べたかったのは、あくまで下記の3点です。

  1. バーチャルYouTuberには収益の創出が難しいという弱点がある。
  2. それはバーチャルYouTuberに対価を支払う場面がまだ少ないから。
  3. もっとバーチャルYouTuberに対価を支払えるようになれば、市場が大きくなり、業界の発展につながる(と僕は考えています)

 

以上、素人の素人による妄想でした、誤りや飛躍などあればぜひご指摘ください。

 

まとめ

では、今回私が言いたかったことをまとめさせていただきます。

  • バーチャルYouTuberがキャラクターである以上、中の人が特定されるというスキャンダルが起こる可能性を最初から抱えざるを得ない。
  • バーチャルYouTuberは、それぞれのキャラクター像から大きく逸脱する行為、ユーザーの納得感を伴わない行動が出来ない。
  • バーチャルYouTuberは、中の人を担当する一個人に依存したコンテンツの為、中の人がいないと成り立たない。
  • 双方向コミュニケーションの弊害として、バーチャルYouTuber自身がユーザーからの意見を直接受け取ることになる為、強いストレスを感じたり、不適切な内容の投稿を直視してしまう可能性がある。
  • バーチャルYouTuberというコンテンツ全体で、更新頻度が高いのが当然となっていて、高い更新頻度を求めるユーザーが多い傾向にある。
  • バーチャルYouTuberに対してユーザーが対価を支払える場面が少なく、結果バーチャルYouTuber自身の収益の創出は現状難しい。

…多い上に大変長々と書いてしまい、読んでくださる皆さまにご負担をおかけしたことをお詫びいたします。

 

また、これらの点に関してはあくまで私個人の意見であり、バーチャルYouTuber業界に携わってすらいない外部の素人の考察となりますので、誤っている可能性も高いです。信憑性を担保できず、こちらも大変申し訳なく思いますが、何卒ご容赦いただけますと幸いです。

 

最後に

後半の方、文字だらけで読みづらく、本当に申し訳ありません。これに至ってはひとえに自分のセンスが無いのが理由です。申し訳ありません。許してください。

 

冒頭、または文中でも記載させていただきましたが、この記事は「バーチャルYouTuberにはこういう点もあるのではないか」という個人の考察をまとめただけの白物であり、またそこに特定の個人・団体・その他を害しようという意図は含んでおりません

 

あくまで、1人のバーチャルYouTuberオタクの自分がただ推察を書き記しただけのものであり、バーチャルYouTuberに対するアンチ活動であったり、ネガティブな意図をもって書いたものでもありません。ただ、もし御不快な思いをさせてしまったのであれば、誠に申し訳ございませんが、ご指摘いただけますと幸いです。

 

次の記事の内容は未定ですが、また何かしらの形で記事を書こうかと思います。勿論、趣味の一環ですので出ない可能性もありますが…。

 

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。
最後に、かえみと寝落ち耐久配信は最高でした。それではお疲れ様でし

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